【音楽監督・田中公平×応援サポーター・山里亮太】大ヒットアニメ『ワンピース』の名シーンをブラスで再現する『ワンピース音宴』の魅力とは!?

2018年8月12日(日)~9月2日(日)に『ワンピース音宴(おとうたげ)~イーストブルー編~』が東京国際フォーラムで上演される。『ウィーアー!』など数々のアニメ楽曲を手がけ、今回音楽監督を務める田中公平さんと、応援サポーターの山里亮太さん(南海キャンディーズ)に本作の魅力を聞いた。きっと上演が待ちきれなくなる、二人の熱い対談をお届けする!

 

 

名シーンが目の前で再現!『ワンピース』の世界の中に入り込んだような体験

 

田中公平さんと山里亮太さん

写真左:山里亮太さん、右:田中公平さん

 

―― はじめに、『ワンピース音宴(おとうたげ)~イーストブルー編~』とは、どのようなものか教えていただけないでしょうか。

 

田中公平さん(以下「田中」)
はじめて『ワンピース音宴(おとうたげ)~イーストブルー編~』の話を聞いたとき、山里さんはどう思いましたか?そもそもどのような企画だと。

 

山里亮太さん(以下「山里」)
『ワンピース』には名シーンが沢山ありますが、アニメの各シーンで流れていた曲や、その時の主題歌が全てブラスバンドで再現される。そういうことですか?

 

田中 その通りです。『ワンピース』の音楽はオーケストラを主体としていて、弦楽器や木管楽器など沢山の楽器で演奏されていますが、それを金管楽器(ブラス)とパーカッションだけで演奏します。

 

今回は「イーストブルー編」ということで、ルフィがシャンクスの帽子をもらうシーンから始まり、ゾロ、ウソップ、ナミが仲間になるシーンで流れていた音楽を生で演奏します。ミホーク対ゾロ、ウソップ海賊団の解散、サンジの「くそお世話になりました!!!」それに、ナミの「ルフィ、助けて…」

 

山里 「当たり前だ!!!!!」(笑)どれもいいシーンですよね。
アニメでも僕たちの気持ちを盛り上げてくれた音楽を、今回はブラスの生演奏で肌で感じることができる。想像しただけでゾワッとします。

僕たち『ワンピース』ファンの夢だった、マンガの世界の中に入って目の前で体感するような感覚です。

 

田中 そう、つまり「サラウンド」です。
私は曲を書くとき、その世界に自分が入り込むというのが一つのモットーにあります。例えば『ワンピース』は、目を閉じたら船の上にいて、潮の香りがして、カモメが鳴いている。海軍のボーンという音が聞こえてから書きます。だから、ルフィたち海賊はいつも私の回りにいるんですよ。

 

山里 それはもうブルックじゃないですか。音楽担当の。

 

田中 「ヨホホホ ヨホホホ」ってやりそうです。実は、それで書いたのが『ビンクスの酒』なのです。

 

山里 あれもいい曲ですね。イーストブルー編にはまだブルックは登場しませんが、『ワンピース』好きの心をくすぐる演出が沢山あるようなので、楽しみですね。

 

『ワンピース』ファンでなくても楽しめる、ブラスとのコラボレーション

 

―― オーケストラ調の『ワンピース』の楽曲を、今回はブラスのために編曲するということですが。

 

田中 そもそも、日本は吹奏楽団がとても多い割に、甲子園などで聞くアニメソングは「宇宙戦艦ヤマト」や「ルパン三世」ばかりですよね。しかも公式ではないので少し音が違っていたりして。僕らが自分たちの曲をちゃんと吹奏楽団用に編曲して出していなかったからです。

 

そこで、6年程前に始めたプロジェクトで『ウィーアー!』や『笑ゥせぇるすまん』『トップをねらえ!』などいろいろ編曲して出したら、すごく広がりました。

 

山里 確かに、最近は甲子園で『ウィーアー!』をよく聞きます。今までは、ブラスでやりやすい形がなかっただけなんですね。

 

田中 その流れがあってこそ、この『音宴』の話が持ち上がったときは、今までやってきたことは無駄ではなかったと思いました。

 

『ワンピース』を知らなくても、吹奏楽の名手が自分の横で吹いてくれるので、中学生の吹奏楽団の方や、ブラス好きの方、ドリル(マーチング)好きの方も楽しめると思います。

 

山里 『ワンピース』をまだ知らない人にとっても、ブラスだからこその楽しみ方があるんですね。たとえば、戦闘シーンも楽器を駆使して表現する演出があると聞いて驚きました。

 

田中 そうですね。このような演出は演奏者にとっては大変なことです。演奏会では座って演奏するのが普通ですが、『音宴』では登場人物として演技しながら演奏するため、とてもハードルが高いと思います。

 

さらに、これは『ワンピース』の特徴ですが、漫画に擬音がとても多いですよね。キャラクターの登場シーンによく使われる「どーん!!」という擬音も、楽器で表現できないかと考えています。

 

山里 あの最高の戦いがどんな演出になるのか、とても楽しみです。物語をまだ知らない人にも興味を持ってもらい、漫画を読んだりアニメを見たりするきっかけになるといいですね。

 

田中 製作発表会でも、もう一人の応援サポーターの平祐奈さんが、『ワンピース』のことはまだあまり知らないと言っていて。2人でうらやましい!と言いましたね。

 

山里 僕らが歩んだあの感動の道を、平さんはこれから歩けると思うと、本当にうらやましいですよ。

 

世界中で親しまれる『ワンピース』の新しい挑戦

 

 

―― 田中さん、山里さんにとっての『ワンピース』の魅力を教えてください。

 

田中 『ワンピース』の魅力を山里さんに聞いたら、1時間は話せますね。

 

山里 時間をもらえるなら。(笑)

しかし『ワンピース』の魅力を一言で表すとすれば、喜怒哀楽の感情の頂点がいつでも目の前にあることです。めちゃくちゃ怒ったり、悲しんだり、腹の底から笑ったり。こんなにもダイレクトに感情を揺さぶり続ける冒険物語はほかにありません。

 

田中 いま、日本発のコンテンツで世界中で演奏されるモノって少ないですよね。まず言葉の壁があります。なんとかしたいなと考えていた頃にこの話が出てきたので、これなら世界に行けるぞと思いました。『ワンピース』は世界的に有名ですし、これは音楽だけで通用するぞと。実はそんな野望があるんです。

 

山里 最近も、ロシアW杯の日本-セネガル戦(2018年6月15日)で、試合が終わった後に両者のファンが肩を組みながら『ウィーアー!』を歌っていたと、ネット上で話題になりました。

 

田中 すごい話です。今年の1月にサウジアラビアに行ったときもファンが沢山いました。握手攻めにあい、そこで『ウィーアー!』はみんな歌えると聞いて驚きました。私は海外に行く機会が多いのですが、ほかの国でも『ウィーアー!』と『ヨホホホ』を知っている人は多いです。私がピアノを弾いて「はい一緒に」と言ったら「ヨホホホ」と返ってきます。

 

山里 『ワンピース』は言葉が無くても通じる「ノンバーバル」ですね。今回の『音宴』も、歌詞がありません。

 

『ワンピース』は、今まで見たことがないようなコラボレーションを続けているのも魅力です。歌舞伎や、今回のブラスも同じですが、相性が悪いかもしれないと思えるような組み合わせでも飛び込んで、常に新しい表現や可能性を見せてくれます。

 

田中 今回も誰もやったことがないから、やろうということです。挑戦です。尾田さんこそいつも挑戦されています。漫画の一コマに込められた情報量の多さはほかにないですよね。1枚描くだけで一体何日かかるのか。それを毎週描いているなんて本当にすごい先生です。

 

『ワンピース』の新しい楽しみ方を是非体験してほしい!

 

 

―― さいごに、楽しみにしているファンへメッセージをお願いします。

 

山里 『ワンピース』のあの名シーンの数々を迫力のブラスで再現したら、今までで一番ぞくっとすると思います。

 

僕を含め『ワンピース』ファンは、もう楽しみ方は自分で極めたと思っている人もいるかもしれませんが、新しい楽しみ方がまだありました。ぜひ、コンプリートしに来てください。

 

田中 皆さんがそう感じていただけたらとても嬉しいです。

私は、人間ってこんな音を出せるんだ、こんなことができるんだと感じてほしいです。今回は電子楽器を使いませんから、人間だけでやります。シルク・ドゥ・ソレイユを観て「人間技じゃない」というような、そんな感動をお届けしたいです。

 

音楽監督 田中公平
東京芸術大学音楽学部作曲科卒業後、ビクター音楽産業に3年間勤務。その後、米国ボストンのバークリー音楽学院に留学。帰国後、本格的に作・編曲活動を始める。
作曲した楽曲は10,000曲を越え、2008年からは新たに歌手としての活動も開始し、2011年頃からは海外でのコンサート等、行うなど世界にアニソンを普及するため精力的に活動している。
<主な作品>
ワンピース、サクラ大戦、 トップをねらえ!、勇者王ガオガイガー、 機動武闘伝Gガンダム、キングゲイナー、 銀河鉄道999エターナルファンタジー、 笑ゥせぇるすまん、かいけつゾロリ、氷菓、鬼平など
応援サポーター 南海キャンディーズ 山里亮太
よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属。お笑いコンビ「南海キャンディーズ」のツッコミ担当。『ワンピース』好きを公言している。

 

『ワンピース音宴(おとうたげ)~イーストブルー編~』チケット好評発売中!
公演名:ワンピース音宴 イーストブルー編
会場 :東京国際フォーラム ホールC(東京都千代田区)
日程 :2018年8月12日(日)~9月2日(日)
料金 :S席 9,800円(税込)
Tチケット特典:Tポイント5ポイント
Tチケットの詳細はこちら

 

(取材・文・写真/T-FAN SITE)

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