朝夏まなと「イライザと一緒に、私も成長していきたい」 ミュージカル『マイ・フェア・レディ』主演キャストインタビュー【後編】

2018年6月4日(月)

1963年の日本初演から今年で55周年を迎え、映画版ではオードリー・ヘプバーンが主演を務めたことでも有名なブロードウェイ・ミュージカルの傑作『マイ・フェア・レディ』。今年は、ヒロインであるイライザ役に朝夏まなと・神田沙也加をダブルキャストで迎え、2018年9月16日(日)から上演がスタートする。そこでT-FAN SITEは、同じく9月16日から発行スタートするTカード(ミュージカル『マイ・フェア・レディ』デザイン)の発行を記念して、主演の2人にインタビューを敢行。【後編】は神田沙也加に引き続き、朝夏まなとに登場してもらった。元宝塚歌劇団宙組トップスターの朝夏は、初めての男役に戸惑いながらも、「まっすぐなイライザを演じていきたい」という意欲に燃えている。
 
TSUTAYAが下積み時代の糧になった
 
――Tカード(ミュージカル『マイ・フェア・レディ』デザイン)のデザインが完成しました。(券面を見せて)ご自身がカードになった率直な感想をぜひ。
 
朝夏まなと(以下朝夏) これ欲しいですね、私使います! 「これ私です」ってTSUTAYAで出したいですね(笑)。色合いもおしゃれで素敵ですね。
 
――TSUTAYAでの思い出などはありますか?
 
朝夏 宝塚在団中にTSUTAYA宝塚店(兵庫県宝塚市)ができたので、下級生の頃は、頻繁に利用していました。演出家や上級生の方から、「この役だったら、この映画を観て勉強したほうがいいよ」などとアドバイスいただいて、映画をレンタルしたり、資料集めをしたり…。私の下積み時代の糧になっていましたね。とても思い入れ深いです。
 
――印象に残っている映画はありますか?
 
朝夏 『ザッツ・エンターテインメント』(1974年製作)というミュージカル映画ですね。下級生4年目くらいのときに、上級生から「男役のダンスの基礎がいっぱい詰まっているから、絶対に観た方が良い」と言われて、夢中で観たのを覚えています。
 
「イチからすべてを作っていく」という気持ちで取り組む
 
――朝夏さんは17年11月に宝塚歌劇団を卒業されてから初めてのミュージカルですが、どのような心境の変化がありますか?
 
朝夏 宝塚のときはトップが集大成なので「やり切った」という心境でしたが、いまは「イチからすべてを作っていこう」という気持ちです。いままでずっと男役でしたが、今回は女性役なので戸惑うことだらけで、例えば写真のポーズも「女の人は手をどこに置くんだろう?」と思ったり(笑)。自分の身の置き場が分からないときもありますが、これから自分らしさを見つけていきたいなと思っています。
新しい自分を見てほしいという意気込みも強いですが、(女性役の)自分からどういうものが出てくるかまだ分からないので、共演者の皆さんとのコミュニケーションを通じて、自分なりのイライザを作っていけたら良いですね。お客様にとっては、イライザは映画版のオードリー・ヘプバーンのイメージが強いと思いますが、演じる人によって強気だったり可愛らしかったり、個性はさまざま。その枠を崩さずに、自分の持ち味を見つけて表現できたらと思っています。
 
――以前から『マイ・フェア・レディ』は、舞台や映画で鑑賞されていましたか?
 
朝夏 舞台は、G2さんが初めて演出をされた2013年版を観ました。ミュージカルというと歌で会話をする演出が多い中で、お芝居がいっぱい詰まっている印象がありました。そのお芝居がとても面白かったのを覚えています。
 

 
皆さんが観たいと思う要素がたくさん詰まっている作品
 
――『マイ・フェア・レディ』は日本初演から55周年を迎える作品ですが、これほど長く続いている魅力は何だと思いますか?
 
朝夏 人間ドラマだと思います。個性が強いキャラクターが、色んな人と出会い、色んな思いをしながら成長するストーリーなので、観れば観るほど深いお話だと感じます。例えば、イライザが「ピッカリング大佐は私を花売り娘じゃなくてレディとして扱ってくれた。どう扱われるかによって、その人の態度は変わるもの」と言うシーンがあるのですが、私は思わず「なるほど」と頷きました。そういう考えさせられる脚本だけでなく、楽曲や衣裳も素晴らしいので、お客様が観たいと思う要素が詰まっている点が、長年愛されている魅力だと思います。
 
――イライザをどのような気持ちで演じていきたいですか?
 
朝夏 オードリー・ヘプバーンのイライザからは、「チャーミングだけど逞しい」「瞳がまっすぐで、一生懸命本気で生きる」という印象を強く受けたので、まずはそれを目指して演技したいですね。イライザの周りでは、常に真新しいことが起こります。最初に「こうだったらいいな」と夢を見て、現実を理解したり、自分が知らない自分を知ったり、夢の世界が現実になるなど、その時々にイライザはリアルな感情をストレートに出していきます。そこに毎回ドキドキしていたので、私も感じたことをストレートにお客様にお伝えしていきたいと思います。
また、最初はガサツなイライザが貴婦人になっていく様子は、私も男役から女優になっていくという点で、リンクする部分があります。ですので、イライザから学ぶことは多いかなと思っており、私も本公演を通じてイライザと一緒に成長していきたいですね。女優としての一作目を、この作品でスタートさせていただけるのは本当に有難いことだなと実感しています。
 
イライザとして生きていけることにワクワクしている
 
――今回、神田沙也加さんとWキャストで演じられますが、朝夏さんから見た神田さんはどのような印象ですか?
 
朝夏 すっごくかわいい!(笑)。かわいいけど、とても芯がしっかりしていて、内面がとても強いという印象ですね。以前、神田さんの舞台を拝見したときに楽屋でご挨拶させていただきましたが、長い時間お話したのはこの公演が決まってからですね。舞台経験が豊富な方なので、お話していてとても楽しいです。
 
――最後に、公演を楽しみにしているファンへメッセージを。
 
朝夏 私にとって初めてのミュージカルとなりますが、本当に個性豊かな共演者の皆さんに囲まれて、その中でイライザとして生きていけることにいまからワクワクしています。ステージ上では、イライザとして自由に振舞えるようお稽古していきますので、作品をご存知の方も、そうでない方も、ぜひ観にきてくださいね。
 
 
【先行販売】ミュージカル『マイ・フェア・レディ』デザインTカード付きチケットを6月1日から販売開始!

 
■STAGE×Tファン有料登録者チケット料金
・S席(Tカード付き) 12,500円(税込)
・S席 一般 12,000円(税込)
 
■一般チケット料金
・S席 一般 12,500円(税込)
 
【公演名】ミュージカル『マイ・フェア・レディ』
【会場】東急シアターオーブ(東京都渋谷区)
 
Tチケットの詳細はこちら
 
 
 
(取材・文・写真/T-FAN SITE岩瀬駿斗)

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