神田沙也加「私のイライザを観て、『私もいつかやってみたい』と夢を持ってくれたら」 ミュージカル『マイ・フェア・レディ』主演キャストインタビュー【前編】

2018年6月1日(金)

1963年の日本初演から今年で55周年を迎え、映画版ではオードリー・ヘプバーンが主演を務めたことでも有名なブロードウェイ・ミュージカルの傑作『マイ・フェア・レディ』。今年は、ヒロインであるイライザ役に朝夏まなと・神田沙也加をダブルキャストで迎え、2018年9月16日(日)から上演がスタートする。そこでT-FAN SITEは、同じく9月16日から発行スタートするTカード(ミュージカル『マイ・フェア・レディ』デザイン)の発行を記念して、主演の2人にインタビューを敢行。長年愛され続けている本作品の魅力や、彼女たちの意気込みを聞いてみた。【前編】は神田沙也加のインタビューをお届けしよう。

夜にTSUTAYAへ行って、コミックを大量にレンタルしていました(笑)

――今回、Tカード(ミュージカル『マイ・フェア・レディ』デザイン)を作らせていただきました。(券面を見せて)ご自身がカードになった率直な感想をぜひ。

神田沙也加(以下神田) すごい! とても嬉しいですが、顔が出ているとちょっと恥ずかしいですね(笑)。どんな人が持ってくれるのか気になります。今回のお話を最初に聞いたときは、どのようなデザインになるのか気になっていたのですが、なるほど!という感じです。名刺替わりになりますね、ちゃんとポイント貯めます!

――TSUTAYAとの思い出などはありますか?

神田 TSUTAYAに夜にお散歩がてら行って、コミックを大量に借りたりしていましたね。映画では、もちろん『マイ・フェア・レディ』を借りて観ていました。映画版もとても好きなので。

一番大好きな作品 「いつかイライザを演じたい」と思い続けていた

――製作発表記者会見のとき、神田さんは「イライザを演じるのが夢だった」と仰っていました。本作品との出会いや、舞台への思い入れについてお聞きしたいです。

神田 きっかけは、大地真央さんがイライザ役を務めた舞台(2002年、中日劇場にて)を観たことでした。その前から大地さんのファンで、大地さんが出演される舞台を良く観に行っていたのですが、『マイ・フェア・レディ』は頭に残るような楽曲がたくさんあって、すぐ大好きな作品になりました。それから、再演するたびに観に行って、ファイナルでは号泣してしまったり・・・。ミュージカルファンとして一番好きな作品です。
『マイ・フェア・レディ』を観たことで、どんどんミュージカルに没頭していきました。「いつかはイライザを演じたい」という思いを抱きながら。ですので、今回決まったときは飛び跳ねるほど嬉しかったですね。

――神田さんは舞台女優としてだけでなく、2014年には『アナと雪の女王』のアナ役、2017年には『劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール- 』のユナ役で声優を務めるなど、様々なジャンルで活躍されてきました。これらの経験をどのように舞台に活かしていきたいと思いますか?

神田 「セリフの中に、思いやテンションをいかに込めるか」という点は、声優の仕事を通して勉強させていただいたので、そこを大いに活用していきたいと思っています。
舞台のようにツアーがある作品の場合、会場のキャパシティによってはステージと最後列との距離が違ってきます。私は、「一列目のお客様と最後列のお客様が受け取った情報量が一緒になれば」ということを目指しながら演じているのですが、どうしても客席によっては、オペラグラスを使わないと、いくら私が表情筋を使ってお芝居をしても見えない方がいらっしゃる。そういうときに頼りにしていただけるものは、やはりセリフの発音や発声、イントネーション、そこに込められる抑揚などが、作品の理解の大きな助けになると思っています。幅広く活動してきた経験を活かして、取り組んでいきたいですね。

「私は、『自由なイライザ』でありたい」

――9月から本公演が始まりますが、イライザ役を通じてどのようなことをオーディエンスに伝えていきたいですか?

神田 私は、大地さんのイライザを観て衝撃を受けて、「いつか私も」と夢を持ち続けてきました。同じように、私のイライザを観て「この作品をいつか演ってみたい」と思ってくれる人が出てきてくれると嬉しいですね。
当たり前ですが、私が大地さんの動きを完全に真似ても、大地さんにはなれません。私が思うイライザを演じ、それを観て共鳴してくれて、何年後かに「神田さんの演技を観てイライザを目指してきました」と言ってくれる人が現れたら、それはすごいことだと思います。そういうバトンを受け継ぐようなことを、私もしていかなければいけないな、という意識はとても強いですね。

――神田さんは、どういうイライザになりたいと思っていますか?

神田 自由なイライザでありたいな、と思います。私は、どこかの劇団に所属していたわけでもなかったので、そういう意味では「こう演じなければ」というルールみたいなものは無いんですね。だから、とにかく自由にやってみる。仮に作品イメージと違くなってしまったとしても、そこは演出のG2さんが整理してくれるということを前提に、自分が出せるものはすべて出し切って演技に臨みたいと思っています。

「私とまなちゃんとでは、対照的な作品になると思います(笑)」

――今回、朝夏まなとさんとWキャストで演じられますが、神田さんから見た朝夏さんはどのような印象ですか?

神田 いま言ったこと(自由)と真逆です!(笑)。まなちゃん(朝夏)は以前、宝塚歌劇団に所属されていたことから、とてもストイックに、日々鍛錬を積まれているなと思うことを随所に感じます。ステージ上でも隙がないイメージですね。
ですので、今回の『マイ・フェア・レディ』は、私とまなちゃんとで対照的な作品になると思います。イライザという人物の印象がガラリと変わりますから。

――最後に、公演を楽しみにしているファンへメッセージを。

神田 たくさんの方が楽しみにしている作品だと思いますので、「良くしていくことを諦めずに食らいつく」という気持ちで頑張ります。自分の夢を叶えられたこと、こんな素敵な役に巡り合えたこと、そういう感謝をちゃんと自信に変えて、「これが2018年版のイライザです。オリジナルです」と堂々とステージに立てるようにしたいですね。
またこの作品は、これまで何度も再演を重ねてきましたが、クラシカルなところが徹底的に守られていて、コメディなところにも気品があるところが他にはない魅力だと思っています。メインキャストだけでなく、アンサンブルさん一人ひとりの動きもとても品に満ちているので、そこもぜひ観てほしいですね。

【先行販売】ミュージカル『マイ・フェア・レディ』デザインTカード付きチケットを6月1日から販売開始!

■STAGE×Tファン有料登録者チケット料金
・S席(Tカード付き) 12,500円(税込)
・S席 一般 12,000円(税込)

■一般チケット料金
・S席 一般 12,500円(税込)

【公演名】ミュージカル『マイ・フェア・レディ』
【会場】東急シアターオーブ(東京都渋谷区)

Tチケットの詳細はこちら

(取材・文・写真/T-FAN SITE岩瀬駿斗)

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